経営が追い込まれていく中、「もうダメかもしれない」と感じたあの時。ふと頭に浮かんだのが、以前一度だけ話をしたことのある廃業コーディネータの存在でした。
その時は本気で頼るつもりはなく、「もしもの時の保険」くらいに考えていました。でも、現実が本当の「もしも」になった今、頼れるのはその人しかいなかったのです。
思い出したのは、一度だけの相談だった人📞
「こんな時に連絡しても、迷惑じゃないだろうか」
不安を抱えながら、思い切って電話をしました。
でも、返ってきたのは予想外の温かい声と即対応の姿勢。
「まずは社会保険事務所に行きましょう」
彼の第一声はそれでした。正直、足がすくむ思いでしたが、もう逃げてはいけないと覚悟を決めました。
社会保険事務所で突きつけられた現実📄
社会保険事務所では、こちらの事情など一切聞き入れられませんでした。
- 「猶予はありません」
- 「すぐに全額納付してください」
- 「差し押さえは手続き済みです」
厳しい言葉に、涙がこぼれそうになりました。
どれだけ頑張ってきたかなんて、ここでは関係ない。事実と数字がすべてなんです💧。
「社長、廃業しましょう」──目を覚まさせた言葉🧭
落ち込む私に、コーディネータは静かに、でもはっきり言いました。
「社長、廃業しましょう。私はその後の道筋を持っています。」
その言葉に、背中を押された気がしました。
この人なら、暗闇の中でも一緒に歩いてくれる。そう思えました🌟。
彼はこれまで何度も、事業の立ち上げと廃業を経験し、そのたびに新しい道を切り拓いてきたそうです。
私にとって、その言葉と姿はまさに“再出発の道しるべ”でした。
廃業手続きは想像以上に現実的で、つらかったけど…📑
その後、コーディネータの指導のもとで、廃業手続きをひとつひとつ進めていきました。役所への届け出、関係者への連絡、施設の整理…。
作業は淡々と進む一方で、心の中はぐちゃぐちゃでした💦。
でも、ふと気づいたのです。
「これでようやく終われる」
そんな気持ちが、どこかにあったことを。
苦しみながらも続けてきた事業。それを終わらせることで、ようやく前に進める気がしたんです。
Webで出会える“相談できる誰か”の大切さ🌐
このコーディネータと出会えたのは、実は数年前にWebで見つけた無料相談窓口がきっかけでした📲。
あの時、軽い気持ちでフォームに名前を入れたことが、いま思えば大きな一歩だったのかもしれません。
- Web検索で見つけた専門家
- メール一本でつながれた支援者
- オンラインでの相談も可能
今は、「誰かに相談する」のハードルがずっと下がっています。
ほんの少しの勇気で、人生を変える出会いがあるのだと実感しました💡。
おわりに🌷
廃業は、決して「終わり」ではありませんでした。
正しい人と出会えれば、終わらせることで、前に進めることもあるんです。
経営に悩んでいる方、迷っている方。
もしあなたにも、「話を聞いてくれる誰か」がいるのなら、その存在を信じてみてください😊。
私のように、“唯一の選択肢”が“新しい道”になるかもしれません。